2000年 10月
| 大塚英志 | 木島日記 |
| 恩田陸 | 球形の季節 |
| 恩田陸 | 光の帝国 常野物語 |
| 椹野道流 | 忘恋奇談 |
| アンソニー・ホープ | ゼンダ城の虜 |
| 井沢元彦・中津文彦 高橋克彦 |
歴史ミステリー作家養成講座 |
折口信夫は、ある日だらだら坂の上にある古本屋「八坂堂」で店主の木島平八郎に出会う。 彼は折口の未発表作品の題名を勝手に使って、本を書いていた。 この世にあってよいものとならないものを仕分けする木島は、折口を摩訶不思議な世界へと誘っていく。
マンガのノベライズだけど、私としては小説の世界のほうが好き♪
死体の蘇生術、南朝の天皇、人間の脳で作ったコンピューター、八百比丘尼、いろんな妖しげな話が次から次へと出てきて、不気味なんだけど面白い!!
昭和初期のオカルトってことでは、京極夏彦とか藤木稟と通じるものがあるかな。
今でも「日本人の先祖はムー大陸にいた」とか「南朝の天皇はどこかにいる」とか聞くことあるけど、も〜昔からずっと言われ続けてて、生き残ってる話なんだなぁって、改めて思った。
それにしても、折口信夫が藤井春洋という男性を愛してたのは事実なんだけど、「これはフィクションです」って言いながら、すごいイメージで書かれてるから「いいのかなぁ・・・」って思ってしまった。 あは・・・(^_^;)
東北の町”谷津”の4つの高校で、ある噂が広がり、噂どおり女生徒が姿を消す。 4つの高校にいる「地歴研」のメンバーは、噂の出所を調査するが、その噂の後ろに隠れているものは、”眠れる谷津”のある姿だった・・・
いやぁ、恩田陸初挑戦で、いきなりこの世界にハマリまくってしまいました(^^ゞ
こっちの世界とあっちの世界・・・そんな離れているようで、側に寄り添ってる世界。そんな”もう一つの谷津”の流れを跳んだ晋は、閉塞された学校という世界にいる少年少女達をどこに連れていくんだろう・・・
自分が今より変われるかもしれないっていうのは、とっても魅力的で惹かれることだけど、私ならどうするだろうなぁ。
きっと、学生時代なら跳んだかもしれない・・・でも今は跳べないなぁ〜
「権力を持たず、群れず、常に在野の存在であれ」という「常野」から来た、不思議な能力を持つ人々のお話。
心が温かくなったり、背筋がぞっとしたり、哀しくて胸が締めつけられたり・・・この人はほんとに、いろんな引出しがあるんだなぁって思いました。
特に題名になってる「光の帝国」は、泣いた泣いた(T_T)
どうして人間は、自分とは異質の存在を恐れて排除しようとするのか・・・彼らはひっそりと生きていただけなのに。
でも、短編のいろんな話が、最後でひとつに繋がって、「そういう事だったのか!」ってワクワクした♪
そして、哀しかった「光の帝国」の話にも、一つの幸せが訪れて、とっても幸せに本を閉じたのでした(^v^)
押屋女子学園では”こっくりさん”が流行り、2人の生徒が「蛇が来る」と言い残して死んだ。 森は学園に赴き、死んだ昔の恋人に瓜二つの少女に出会う。 そして、敏生は森の哀しい過去を知る・・・
も〜、最後のほうは、一人ニヤついて読んでたよぉ(^^ゞ
勝手にやってなさいって感じやね。
私はこの本で、龍村さんに惚れたぁ!!
前々から好きなキャラだったけど、森の哀しい過去が明らかになるほど、龍村さんの存在が本当に森にとって大切だったんだって分かった。
これから先、森と敏生に何があっても、龍村さんはきっと命がけで助けるんだろうなぁ・・・
おい、お前ら、龍村さんに迷惑かけるようなことすんなよ!(笑)
アンソニー・ホープ 「ゼンダ城の虜」 創元推理文庫 |
英国紳士ラッセンディルは、ルリタニア王国で自分と瓜二つのルドルフ5世に出会う。 戴冠式を目前に控えたルドルフは、王位を狙う弟の陰謀でゼンダ城に監禁され、ラッセンディルは王の身代わりになりながら、王の奪還に命をかける。
恋あり、陰謀あり、騎士道ありで、宝塚にもってこいのストーリーだった。(もちろん、舞台化されました)
でも、なぁんかラッセンディルって、主体性のない中途半端な男のような気がして好きじゃないなぁ(ーー;)
命がけで大胆な事やってるわりには、何の為にやってるのかはっきりしてないし・・・
やっぱ、それに比べてルパートはいい!!
この男、王の弟の忠臣でめちゃめちゃ男前なんだけど、陰謀大好き、人殺し大好きで、自分の欲望の為には何やったって平気♪ も〜、最期までかっこいい男だったっす(^◇^)
3人の歴史ミステリー作家が講師となって、入門・実践・応用コースを講義してくれてます。
井沢氏と高橋氏の歴史ミステリーは好きで、結構今までに読んでるんだけど、舞台裏を見てみると、すごい綿密に構成されてたんだなぁって思いました。
それにしても、NHKでずっと見てた「炎立つ」の安倍一族の話って、史実ではきちんと残ってなくて、東北の伝承を集めていって、一つの年表を作れるくらい安倍貞任像を作ったなんて驚きでした!