
2000年 3月
| 毛利志生子 | カナリア・ファイル |
| 群よう子 | 人生勉強 |
| 田中芳樹 | 創竜伝6 |
| 北村薫 | 冬のオペラ |
| 森博嗣 | 封印再度 |
| 藤木稟 | 大年神が彷徨う島 |
呪禁師の有王は、虫形の呪物”金蚕蠱”を巡って、綾瀬という一族とかかわり、”カナリア”と呼ばれる耀という少年を探すことになる。 そしてそれは、有王たちと、綾瀬一族との戦いの始まりだった。
一応、御霊神なんだけど、有王をいいようこき使って、わがまま気ままな、匠さま。 も〜私好みっす!!
やっぱり、男前は、少々意地悪な方が魅力的よねぇ(って、誰か同意してるんかい!)
有王も強いのか弱いのか分からないという、ほんとに人間的な呪術者で、よくこの手の小説に出てくる”無敵のスーパーヒーロー”みたいじゃないのが、なんか可愛くて好感持てました(^^)
9編からなるエッセイです。
特に、”体にいいといわれても”というエッセイは、”冬虫夏草”を知らない人には必読でしょう!!
かくいう私も、名前は知ってても、どういう形をしてるのかなんて、全然知らなかったんだけど、これを読めば一生見たくなくなること間違いなしっす。 乾燥してるときはまだしも、お湯に入れたら・・・あ〜、もうこれ以上は言いたくない〜!
でも、それをちゃんと見て、こんなエッセイを書けるなんて、やっぱり”群ようこ”はすごい・・・
シリーズ6作目。 4作目で、都庁をぶっ壊し、アメリカまで飛んでいってしまった4兄弟。
今度はアメリカを舞台に、所狭しと暴れまわります。 超能力集団や殺人ビーム、行く手に立ちふさがる敵を、バッタバッタとなぎ倒す!
座談会で続様が言ってるように、”文部省発禁候補作”のような日本国家に対する悪口雑言。 ほんと痛快っす!(^◇^)
政治家や警察官僚に読んでもらいたいくらいですね。
それにしても、都庁をぶっ壊すは、ワシントンやニューヨークに多大な被害を与えるは、一体彼らによる被害総額ってどのくらいなんだろ・・・
都庁を直す費用は、きっと国民の税金なんだし、やっぱりある意味彼らは”人類の敵”かも!!
姫宮あゆみは、勤め先の2階に事務所を開いた探偵事務所の”名探偵”、巫弓彦の記録者になって、彼と共に3つの事件を解決する。
ミステリーとしてのトリックもさることながら、どれも人間の少し哀しい真実が隠されていて、3つの中短篇なんだけど、とても中身は濃いです。
特に、”蘭と韋駄天”に出てくる建物は、一度東京に行って本物を見てみたい気になりました。
名探偵が必要な事件しか扱わないから、探偵としては食べていけない巫先生。
そんな意固地で無愛想な人が、居酒屋やコンビニのレジのバイトをしてるなんて、なんだかお茶目で、そこがまた魅力的なんだよなぁ(^v^)
決して取り出せない鍵の入っている壺「天地の瓢」と、鍵がなければ開かない「無我の匣」。 50年前、香山風采は息子林水にこの2つを残し、密室で謎の死を遂げ、そして今、林水も謎の死を遂げる。 この2つの死と2つの家宝の謎に、犀川と西之園が挑む。
犀川助教授と西之園萌絵シリーズの5作目。
今回のトリックは、がちがちの文系の私には、ぜ〜ったい解けない謎でした。 でも、だからって、”それはないやろ!”ってな感じの怒りは全然なくて、”へ〜そうなんや・・・新しい発見!”ってな感じで、ワクワクしながら読み進んでましたね。
今回、萌絵ちゃんが、ちょっと思い切った事をしたおかげで、犀川先生との距離がちょっと狭まったみたい(^^)
じれったい2人の関係だけど、そこがまた、このシリーズの楽しみでもあるのよねぇ。
土佐の沖にある”鬼界ガ島”。 島民は大年神という神を信仰し、代々大年神を祀っている小松家は島のすべてを支配している。
20年に1度の祭りの生神役で、ここを訪れた律子は、次々と起こる不可思議な殺人事件に、朱雀十五に助けを求める。
朱雀シリーズ5作目。
絶対、人間業ではないと思える殺人事件も、朱雀の手にかかったら、あっというまに真相が見抜かれてしまう。 あっぱれです!
島という閉鎖された空間で、いつの間にか”大年神”という憑き物に取り憑かれてしまった島の人達。
そして、自分たちが操っていたはずが、結局”大年神”に憑かれてしまっていた、小松家の人々。
安心を求め続けるのは、あまりにも危険で、あまりにも不幸です。
きっと、朱雀の言う通り、”安心など求めず、不安定なまま安心すること”が、一番自分を見失わないことなんだろうなぁ・・・