2000年 5月

乃南アサ パラダイス・サーティー
田中芳樹 創竜伝9
椹野道流 泣赤子奇談
椹野道流 八咫烏奇談
椹野道流 倫敦奇談
宮部みゆき 鳩笛草
田中芳樹 創竜伝10

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乃南アサ 「パラダイス・サーティー」

 29歳の栗子と菜摘は中学時代からの親友。 平凡なOLの栗子は青年実業家の青年と、”おなべ”の菜摘はやくざの情婦と恋をする。 彼女たちが本気でそれぞれの相手と、人生を共に歩もうとしたとき、そこには大きな落とし穴があった・・・

 始めは”これは恋愛小説なんやろか?”って思ってたけど、そこは一筋縄ではいかない彼女の作品だけあって、すごい落とし穴が開いてます。
 でも、どんなに深い落とし穴でも、いつかは這い上がって、また歩き出す事ができる。
 ”受けた傷さえも、自分の魅力にしていくのがいちばん”
 そんな栗子の強さを見習いたいです(^v^)
 しかし、乃南アサの小説を読むと、いつも心がチクチクする。 きっと、自分があまり向き合いたくない心の中のドロドロしたものを、目の前に突き出される感じがするからなんだろうなぁ・・・

田中芳樹 「創竜伝 9」

 シリーズ9弾は、香港が舞台。 そしてなんと、竜堂四兄弟は、月にまで行ってしまいましたぁ!!

 日本では富士山が大噴火を起こすし、まったくこの話は、どこまで広がってゆくのやら・・・(^_^;)
 それにしても、都庁をぶっ壊したり、首相を誘拐したり、行くとこ行くとこで破壊の限りをつくしてる竜堂兄弟。 それを退治しに来る”なっちゃん”って、案外本当に”愛と正義の使者”だったりするんじゃないかと思う、今日この頃(爆)
 彼女なくして、「創竜伝」は語れません!(^◇^)

椹野道流 「泣赤子奇談」

 女子高生が自殺した高校で、赤ん坊の泣き声が聞こえるという怪現象が起こっており、その霊障を解明するため、森と敏生は教師と厨房の雑用係として、その高校に乗り込む。

 敏生のかわいさで、森の理性がガラガラと崩れていく姿を見るのは、結構楽しいですね。 案外理性的な人ほど、迷いだすともぉ歯止めが利かないんだろなぁ(^^ゞ
 今回は、教師と生徒との恋がテーマだったけど、私の高校生活で一番縁のなかったことやね。 だいたい担任は、3年間ずっと一緒の毛むくじゃらのおっさんやったし、他も似たり寄ったりの教師ばかりだったんで・・・

椹野道流 「八咫烏奇談」

 熊野の旅館の主人雄一の妻が、毎夜悪夢に悩まされ、彼は監察医である従弟の龍村に相談する。 森と敏生は、友人である龍村の為、猛暑の熊野へ赴く。

 いやぁ、今回何がうれしかったかって、小一郎が沢山登場してくれたことですね(^v^)
 あの、ちょっと陰険そうな目つきとか、ぶっきらぼうな物言いとか、もろ私好み。 森みたく、敏生のかわいい光線に悩殺されずに、いつまでも意地悪っ子でいてほしい!!
 私も、あんな式神が欲しいよ〜! もちろん、私が”主殿”よ(笑)
 熊野古道って、一度行ってみたいけど、バス酔いが激しい私には、あのクネクネ山道はきっと地獄やろうなぁ・・・(^_^;)

椹野道流 「倫敦奇談」

 森の家に以前住んでいた、今はロンドンに住んでいる美代子が、霊現象に悩まされていると電話をよこす。 敏生は、森と美代子の関係を気にしながらも、ロンドンに森と共に赴く。

 泣いてしまった・・・(T_T) 
 たとえ骨で作られた怪物になってしまっても、人は誰かを愛した記憶、愛された記憶だけは決して忘れない。 それはどこか哀しいけど、言葉を持たない怪物が愛する人の名を叫んで消えていった時、ほんとはとても幸せなことなのかもしれないと思った。
 それにしても、美代子の事を気に病んで、イライラしてる敏生のことを、ま〜ったく気付いてやれない森。 ほんと鈍感過ぎ!!
 おまけに敏生はあんな目にあっちゃうし・・・でも、ま、森もだんだん自分の気持ちに嘘をつけなくなってるし、理性の崩れはてる時はもうすぐ??

宮部みゆき 「鳩笛草」

 予知能力、念力放火、リーディング、そんな能力を生まれながらに持ってしまった女性たちの3つの話。

 サイコキネッシス、テレパシ〜♪ 私にとって超能力といえば、やっぱりまず浮かぶのは”バビル2世”ですね(^^ゞ
 でも、ほんとはそんな能力を持つことは、すごく不幸なことなんだろう。
 知りたくないことを知ってしまったり、傷つけたくないのに傷つけてしまったり、そんな事が繰り返される度に、”どうしてこんな力を持って生まれてきたの?”と何度も自問自答を繰り返し・・・
 それでも彼女たちは、しっかりと自分の能力と向き合って、自分なりの答えを出そうとしている。 未来へ一歩づつでも歩いて行く為に。

田中芳樹 「創龍伝10」

 シリーズ第10弾。
 人類50億人抹殺計画を阻止するべく、四人姉妹の本拠地であるイギリスに向かう竜堂四兄弟。 そして、ロンドンで史上最大の決戦が始まる。

 世界各国で、いろんな物を破壊してきたくせに、平気な顔して日本に(それもパスポート無しで)帰ってきた4人。 いやはや、正義の味方か悪魔の化身か・・・(^^ゞ
 それにしても牛種って、117代目に覚醒する竜種に復讐する機会を狙ってた割りには、なんか策謀がちゃちぃ感じがするのは私だけ?
 だって、1巻から負け続けてるんやもん(^_^;)
 文庫化はここまでだけど、まだ新しい敵が待ち構えてるみたいだし、美貌の女戦士(笑)なっちゃんも健在だし、この話はまだまだ続くんやろうなぁ。

 

 


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