
2000年 6月
| 夢枕獏 | 陰陽師 |
| 宮部みゆき | クロスファイア上・下 |
| 藤臣柊子 | ひとりは楽しい |
| 夢枕獏 | 陰陽師 飛天ノ巻 |
| 藤臣柊子 | 女どうし |
| 椹野道流 | 幻月奇談 |
| 村山由佳 | 天使の卵 |
平安時代、運命や霊魂や鬼といった目に見えないものに精通していた、陰陽師。 安倍清明は、狐の子と言われるくらい常人とは違っており、朝廷でもかなりの発言権を持っていたらしい。 そんな清明と、唯一の彼の親友、源博雅が出会う摩訶不思議な事件のお話。
安倍清明の小説は、結構いろいろな人が書いてるけど、私はこの作者の清明像が一番好きです♪
色が白くて、鼻筋が通ってて、目は薄い茶色で、白い狩衣を無造作に着てる。
そんな外見もさることながら、博雅とお酒を飲むのが好きで、いつもお酒と魚を用意して待ってる。 なんかお茶目なんですよねぇ〜(^v^)
この作品は、6つの短編からなってて、私は「鬼のみちゆき」という話が好き。 愛した男を待ちつづけた為に、鬼になってしまった哀しい女のお話です。
念力放火という超能力を持つ淳子は、自分が信じる正義の為に、凶悪な犯罪を犯しつづける少年たちを焼殺していく。 しかし、淳子の前にガーディアンという組織が現れたことにより、彼女の運命の歯車は哀しい結末に向けて回り出す。
なんだか、とても切なかった。 それは淳子が自分の愛や憎しみの為でなく、ただ世の中の正義の為に迷いながらも殺人者になってしまうからだろう・・・
最近は、毎日のように凶悪犯罪がテレビで報道され、たしかに淳子のような超能力者がその犯人たちを殺していってくれたら、”いい気味だ”と思うかもしれない。 でもそれは、まったくの傍観者だから言えるのであって、実際に手を下す人間に罪の意識がまったくないわけがない。
だからこそ、淳子はガーディアンという組織に惹かれたんだろうな。
でも結局彼らは、正義の仮面を被ったことで感情を無くした、ただの殺人者たちだったのだけど・・・
漫画家である著者が、なんでもひとりでやる楽しさを書いたエッセイ。
私も一人っ子のせいか、子供の頃から、一人でなにかするのは結構好きなほう♪
一度は、”ひとり旅”なるものをやってみたいんやけど、いかんせん極度の怖がりのせいでままならず・・・
なんてったって、未だに夜は電気を煌煌と点けてないと寝れないし、静かだと怖いからテレビは30分後に切れるようにタイマーしてるしσ(^◇^;)
でも、いつかは実現するぞ〜!
「陰陽師」の続編。 7つの短編からなってます。
前作に引き続き、安倍清明と源博雅の周りで起こる摩訶不思議な出来事の数々。
しかし、今回は1作だけ清明が解決できない話が出てきます。
「鬼小町」という作品は、あの有名な小野小町が、美しく殿方にもてはやされていた過去の自分を忘れられず、死んでもなお”いまいちど”という思いから成仏出来ずに、妖しの者になってしまうというお話です。
百夜通いの”深草の少将”の魂と共に鬼になって、このままどこまでも苦しみ続けるなんて、ほんとに哀しいです・・・
”女どうしはお気楽極楽”ということで、著者が女どうしだからこその楽しさを書いたエッセイ。
女どうしっていうのは、ほんとに気楽だ。
私も含めて、今のところ独身の女が多いせいか、女どうしの気楽なつきあいが一番いい♪
大口開けて食べれるし笑えるし、トイレにも平気で立てる(^^ゞ
うちは母一人子一人なんで、家でも女どうしだし、ホントに気楽なのよねぇ。(だから、結婚できないのか??)
金沢で「神隠し」にあった孫娘を捜してほしいと依頼された、森と敏生。 森は妖魔に哀しい過去を見せ付けられ、瀕死の重傷を負ってしまい、敏生は組織から森を守るため、一人で妖魔に立ち向かう。
森はどんどん煩悩の世界にハマっていってるし、敏生は相変わらす「かわゆい光線」で刺激しまくってるし、この2人もう時間の問題か?
でも、かわいいだけが取柄みたいだった敏生も、今回は森の為に自分の持ってる力をフル活用して、妖魔と老婦人との過去の真相に迫ったりして、なかなか相棒としてがんばってたね。
守られるだけじゃなく、守れる存在になったとき、彼も少し大人になったんだろうなぁ・・・
19歳、予備校生の歩太は満員電車の中で出会った女性に、激しく心を惹かれる。 彼女は、歩太の父が入院しいる精神病院の担当医で、彼の恋人の姉だった。 恋人と妹を裏切りながらも、愛さずにはいられない哀しい二人の物語・・・
私は恋愛小説というものは、なんかうっとぉしいような気がして、あまり読んだことはなかったです。
でも、それは自分勝手な思い込みやったなぁと思ってしまった・・・
人を愛するってことは、こんなにも周りを傷つけて、自分たちも傷ついて、それでもほんの一握りの幸せな瞬間があればそれでいい。
読んでる時より読み終わってからのほうが、心の中に染み入ってくるような切なさがあって、じんわり涙してしまいました(T_T)
いつの間にか忘れていた、傷つきやすくて何かに迷ってばかりいた、そんなあの頃の自分を思い出して、ちょっとセンチメンタル気分です・・・