2000年 7月
| 藤原伊織 | ひまわりの祝祭 |
| 有栖川有栖 | 英国庭園の謎 |
| 夢枕獏 | 陰陽師 生成り姫 |
| 岩井志麻子 | ぼっけえきょうてえ |
| 森博嗣 | まどろみ消去 |
| 大槻ケンヂ | オーケンののほほんと熱い国を行く |
元天才画家少年で、商業デザインの有名な賞も取ったことのある秋山は、妻の自殺により労働のない平板な生活を送るようになっていた。 そんな彼の前に現れた元同僚や妻にそっくりな女性、ヤクザに闇の大物、そして彼はファン・ゴッホの8枚目の「ひまわり」の争奪戦に巻き込まれる。
とっても分厚い本なんだけど、すごく面白くて寝る間も惜しんで読みました♪
ゴッホに8枚目の「ひまわり」があるなんて、まがりなりにも美術部6年やってた私には、も〜興味シンシン!!
そして少しずつ明らかになる「ひまわり」の行方と、秋山の妻の死には、切ないまでの真実が隠されていて・・・
この作者の主人公は、いつもどこか枯れてて無気力な毎日を送ってるんだけど、自分の中の何かを取り戻す為には命も惜しまない強さがあって、そこに私は男の色気みたいなものを感じますね。
火村&アリスの国名シリーズ第4弾。
この作家は関西出身なので、身近の地名や駅名がよくでてきて、それが結構いつも楽しみ(^v^)
それになんか豆知識みたいなのが増えるんだけど、今回増えたのは”イギリス国旗(ユニオン・ジャック)”の柄。
あの国旗が、左右対称だと思ってたのは、決して私だけじゃないでせう!!(答えは自分で確かめよ〜)
「陰陽師」「陰陽師 飛天ノ巻」に続く第3弾。
12年前、源博雅の元へ毎夜現れていた女性が12年ぶりに現れ、彼に助けを求める。 彼は、親友安倍清明と共に、その女性の事を調べるが、そこには哀しい過去と哀しい真実が待っていた。
本書は新聞の連載という事もあって、前2作で語られた清明と博雅のことが、よりくわしく語られています。
恋しい男に去られ、大切にしていた琵琶は彼の新しい若い恋人の元にプレゼントされ、ついに鬼になってしまう女。
嫉妬に狂った女の姿が”般若”なら、”生成り”は般若になりきる手前の姿らしい。
角をはやし、口が裂け、そんな醜い姿になる事を彼女は望んでいたんだろうか・・・誰もが皆、鬼を心の中に棲まわせている。 でも鬼になるかどうかは、恋した男次第。
どんなに醜くなった姿でも、「愛しい」と言ってくれる博雅に恋していれば、彼女は鬼にはならなくて良かったんだろうなぁ・・・そう思いながら読んでいると、涙が止めどなくあふれてきました。
岡山の貧しい村で、子潰し婆の娘として生まれた女が娼婦になり、客に一夜の寝物語を聞かせる「ぼっけえ、きょうてえ(とても、怖い)」話。
4つの話が入ってるけど、どれも岡山弁のなんともいえないニュアンスが、怖さと不気味さをそそります。
どの話も、村というとても閉鎖された地域の中という、息苦しい程の圧迫感があって、一作ごとに読み終わると思わず「は〜・・・」っとため息が出ちゃいました(^_^;)
私としては、4作目の「依って件のごとし」がすご〜く怖かった・・・(T_T)
前に小松左京の「くだんの母」(?)っていう短編を読んだ時に、この”牛頭人身”という化け物に異常な恐怖を植え付けられたからかな?
でも、やっぱり”ホラー”より、”怪談”のほうが私には怖い世界っす!
犀川&萌絵シリーズの番外編のような短編集。
11編の短編が詰まっていて、今までのシリーズの理科系ミステリーとは一味違った感じがしました。
ちゃんとした”オチ”がついてる話もあり、「これってどういうこと?」って眉毛が寄っちゃう話もあり・・・
でも、11個の話それぞれが、まったく違うイメージの話で、結構いろんな手法を持ってる作家なんだなぁって、改めて感じました。
ま、欲を言えば、もっと犀川先生と萌絵ちゃんの話が読みたかったかなo(^−^)o
熱い国、インドとタイののほほん旅行記。
私もオーケンと一緒で、インドと聞いて一番に思い出すのは、やっぱりレインボーマンですね。
「インドの山奥で〜修行して〜♪」というよりは、「インドの山奥でんでんかたつむり〜」ってよく唄ってたなぁ・・・しみじみ・・・
いっつも戦いに疲れると”さなぎ”になって体力回復するんだけど、「今、敵がきたらやられるやん」っていつもヒヤヒヤしてたっけ。
でも、熱さに弱い私は、そんなにインドに行きたくない。(日本の夏でも、すぐにバテバテ)
それに辛いものばっかり食べてたら、絶対すぐに体壊すやろうし・・・
それでも、行ってみるとやっぱり違うんやろかって思うけど、この本を読むと、なんか余計行きたくなくなったような(^_^;)
だって、ほんとに乞食と物売りのパワーがすごそうで、考えただけでも疲れちゃうんやもん。。。