[PR]今日のニュースは
「Infoseek モバイル」

2001年 1月

夢枕獏 陰陽師 鳳凰の巻
森博嗣 有限と微小のパン
森博嗣 地球儀のスライス
荒俣宏

夢々

2000年12月へ      2001年2月へ

夢枕 獏  「陰陽師 鳳凰の巻」   文藝春秋 

 陰陽師シリーズ、第4弾。 

 いつもの清明と博雅の、なんともホヤヤンとした会話を読んでると、ついつい顔がほころんでくる。
 きっと他の人にはめちゃめちゃ冷たいんだろうけど、博雅にだけは優しい目をして、ちょっと自分の弱みも見せたりする清明。
 彼が人間でいる為に、そして生きていく為に、博雅はかけがえのない存在なんだろうなぁ・・・
 そして、いっつもちょっと迷いながらも、結局おどろおどろしい鬼達の所へ一緒に行ってしまう博雅くん。
 「ゆくか」「うむ」「ゆこう」「ゆこう」・・・このやり取りは、この先もず〜っと続いていくのでせう(^v^)
 それにしても、お酒好きの私としては、「陰陽師シリーズ」を読んでると、日本酒が飲みたくなって仕方なくなるんよねぇ〜(^^ゞ

森 博嗣  「有限と微小のパン」   講談社ノベルズ

 「ユーロパーク」という、「ナノクラフト」という日本最大のソフトメーカが経営するテーマパークを訪れた、萌絵と牧野洋子と反町愛。 彼女たちの前に次々と起こる、死体消失・密室殺人の真相には、意外な人物が絡んでいた。

 「すべてがFになる」で真賀田四季博士によって始まったこの物語も、本書で彼女によってある意味完結していきます。 自分の知能と技術を駆使して作らせた究極のバーチャルなシステムが、ただ犀川と「歩きたかった」だったなんて、あまりにも哀しいほどの片思い・・・
 そして犀川と萌絵も、抱えていた精神的な葛藤を解き放たれ、新しい一歩を踏み出していく。
 ここで終わりにしないで、まだまだこれからの二人を見てみたいなぁ〜(^v^)
 それにしても、「こんなバーチャルリアリティって本当に出来るのか」って思ってたけど、案外同じようなシステムがこれからはゲームセンターみたいなとこで体験出来るみたいで、そんなニュースを見てるとちょっと怖いっす(ーー;)

森 博嗣  「地球儀のスライス」   講談社ノベルズ

 10篇の短編から成っている森ミステリの短編集。

 ミステリあり、ファンタジーあり、ホラーあり、よく分からない話あり・・・(^^ゞ
 「石塔の壁飾り」と「マン島の蒸気鉄道」は、いつもさりげなく出てくる執事”諏訪野さん”が謎解きに参加したりして、番外編って感じで面白いです。 どこまでも控えめなんだけど、実は犀川と同じくらい鋭い。 ん〜、諏訪野さん、ただものじゃないっす( ̄◇ ̄;)

荒俣 宏  「夢々」   角川書店

陰陽師、安倍晴明を、彼が生まれるはるか昔の聖徳太子の時代から物語っていく、まったく新しい荒俣流「安倍晴明」。

 いやぁ、一言で言って「濃い〜!!」
 聖徳太子や安倍晴明といえば、謎めいたイメージ(マンガにも多大に影響されてるけど(笑))があるのに、も〜それを究極の「身勝手ダメダメ人間」にしちゃってます(^_^;)
 聖徳太子は、天寿国っていう天の浄土に行く為に、自分の子供を鬼にくれてやる約束をするし、晴明は思いっきりの”かかあ天下”で奥さんに全然頭が上がらない・・・
 なんかイメージがガラガラと音を立てて崩れていくんだけど、小説としてはすごく面白かったです♪