
2001年 1月
| 夢枕獏 | 陰陽師 鳳凰の巻 |
| 森博嗣 | 有限と微小のパン |
| 森博嗣 | 地球儀のスライス |
| 荒俣宏 | 夢々 |
夢枕 獏 「陰陽師 鳳凰の巻」 文藝春秋 |
陰陽師シリーズ、第4弾。
いつもの清明と博雅の、なんともホヤヤンとした会話を読んでると、ついつい顔がほころんでくる。
きっと他の人にはめちゃめちゃ冷たいんだろうけど、博雅にだけは優しい目をして、ちょっと自分の弱みも見せたりする清明。
彼が人間でいる為に、そして生きていく為に、博雅はかけがえのない存在なんだろうなぁ・・・
そして、いっつもちょっと迷いながらも、結局おどろおどろしい鬼達の所へ一緒に行ってしまう博雅くん。
「ゆくか」「うむ」「ゆこう」「ゆこう」・・・このやり取りは、この先もず〜っと続いていくのでせう(^v^)
それにしても、お酒好きの私としては、「陰陽師シリーズ」を読んでると、日本酒が飲みたくなって仕方なくなるんよねぇ〜(^^ゞ
| 森 博嗣 「有限と微小のパン」 講談社ノベルズ |
「ユーロパーク」という、「ナノクラフト」という日本最大のソフトメーカが経営するテーマパークを訪れた、萌絵と牧野洋子と反町愛。 彼女たちの前に次々と起こる、死体消失・密室殺人の真相には、意外な人物が絡んでいた。
「すべてがFになる」で真賀田四季博士によって始まったこの物語も、本書で彼女によってある意味完結していきます。 自分の知能と技術を駆使して作らせた究極のバーチャルなシステムが、ただ犀川と「歩きたかった」だったなんて、あまりにも哀しいほどの片思い・・・
そして犀川と萌絵も、抱えていた精神的な葛藤を解き放たれ、新しい一歩を踏み出していく。
ここで終わりにしないで、まだまだこれからの二人を見てみたいなぁ〜(^v^)
それにしても、「こんなバーチャルリアリティって本当に出来るのか」って思ってたけど、案外同じようなシステムがこれからはゲームセンターみたいなとこで体験出来るみたいで、そんなニュースを見てるとちょっと怖いっす(ーー;)
| 森 博嗣 「地球儀のスライス」 講談社ノベルズ |
10篇の短編から成っている森ミステリの短編集。
ミステリあり、ファンタジーあり、ホラーあり、よく分からない話あり・・・(^^ゞ
「石塔の壁飾り」と「マン島の蒸気鉄道」は、いつもさりげなく出てくる執事”諏訪野さん”が謎解きに参加したりして、番外編って感じで面白いです。 どこまでも控えめなんだけど、実は犀川と同じくらい鋭い。 ん〜、諏訪野さん、ただものじゃないっす( ̄◇ ̄;)
| 荒俣 宏 「夢々」 角川書店 |
陰陽師、安倍晴明を、彼が生まれるはるか昔の聖徳太子の時代から物語っていく、まったく新しい荒俣流「安倍晴明」。
いやぁ、一言で言って「濃い〜!!」
聖徳太子や安倍晴明といえば、謎めいたイメージ(マンガにも多大に影響されてるけど(笑))があるのに、も〜それを究極の「身勝手ダメダメ人間」にしちゃってます(^_^;)
聖徳太子は、天寿国っていう天の浄土に行く為に、自分の子供を鬼にくれてやる約束をするし、晴明は思いっきりの”かかあ天下”で奥さんに全然頭が上がらない・・・
なんかイメージがガラガラと音を立てて崩れていくんだけど、小説としてはすごく面白かったです♪