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今夜の番組チェック

2001年 10月

藤木稟

上海幻夜

ドナ・ウィリアム

自閉症だったわたしへ

J.K.ローリング

ハリー・ポッターと秘密の部屋

J.K.ローリング

ハリー・ポッターとアズガバンの囚人

島田荘司 占星術殺人事件
黒川博行 疫病神
乙一 死にぞこないの青
乃南アサ 花盗人

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藤木 稟   「上海幻夜」     徳間ノベルズ

 朱雀十五シリーズの番外編。 朱雀の父母や十五が子供の頃に住んでいた魔都上海。 阿片や陰謀の渦巻くこの国で、新しいドラマが始まる。

 今回は番外編ということもあって、ミステリーじゃないです。
 でも、この時代の中国は妖しくて好きな時代だし、そのうち清朝皇帝の溥儀とか川島芳子とかも出てくるらしいので、すごい楽しみ♪
 十五は、いつもの性格悪い美貌の青年じゃなくて、かわいくて賢い男の子です。
 こんな子がなんであんなにヒネくれたんやろって感じ(笑)
 中国一の金持ちの妾になるため、小さな足を作ろうとする女の子の纏足。 貧しい家の息子が宦官になるための手術。
 纏足とか宦官の手術とか、なんとなく知ってたけど実態はマジで恐かった・・・

ドナ・ウィリアムズ   「自閉症だったわたしへ」     新潮文庫

 子供の頃から家族や友人たちからいじめられ、「頭がおかしい」というレッテルを貼られていた彼女。 自閉症である彼女の、子供時代から家族や学校に背を向けたった一人で自らの「生きる力」を取り戻すまでの魂の軌跡。

 自閉症という事に対して、やっぱり今まで、いろいろ差別的な考えがあったけど、この自伝を読むと私とそんなに離れた所にいるわけじゃないとつくづく思った。
 ドナが言う”自閉症”とは、「身体と精神は正常であるのに、情緒を司るメカニズムだけがうまく動かなくて、自分を充分に表現できない」という事らしい。
 だから、自分の世界の中ではほんとに情緒的で、彼女が悩んだり傷ついたりする事に私自身同感する事が多かった。
 私は子供の頃、紙に延々”1”から順に数字を書きつづけていた頃があって、どこまでもどこまでも紙がいっぱいになるまで書いてたんだけど、今思うとそういう子供はきっと「おかしい子供」だったんじゃないかなぁ・・・
 「普通である」とか「普通でない」とか、どこにもそんな基準なんてないんだなぁと、ドナの言葉を読んでると思いました。

.K.ローリング   「ハリー・ポッターと秘密の部屋」     静山社

 ハリー・ポッター第2弾。 夏休みにダーズリー家に閉じ込められるも、ロン達のお蔭でホグワーツに帰れたハリー。 しかしホグワーツでは、生徒が石に変えられる事件が次々起こり、ハリーが犯人との噂が・・・ ハリーは身の潔白のため、”秘密の部屋”の魔物を探す。

 今回は、ハリーの世界をもう分かってるせいか、最初からドップリはまって読めました。
 次々起こる人や猫が石にされる事件。 
 過去にあった事件とどういう関わりがあるのかっていう、ちょっとミステリーの要素もあったりして面白い!!
 意外なところに”ヴォルデモート”が出てきたりして、まったくやっぱり一筋縄ではいかない奴です・・・(ーー;)
 ハリーが、自分がもしかしたら”悪”なんじゃないかと悩みながら、真実を知るために立ち向かって行く姿に、少し大人になった彼を感じたな〜(^v^)

J.K.ローリング   「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」     静山社

 ハリー・ポッター第3弾。 ダーズリー家で13歳を迎えたハリー。 でも最悪のマージおばさんがやってきて、ハリーの両親の事をけなしたせいで怒りが爆発。 家を飛び出してホグワーツに帰るもアズカバンの囚人が脱獄してハリーの命を狙っているという。 その囚人はヴォルデモートの手下でハリーの両親を騙した男だった。

 も〜、すっごい面白いです!!
 今回は、ハリーの両親の事が出てきて、1巻からどうして死んだのかがずっと謎だったけど、事実が明らかにされます。
 結構、児童書とは思えない程、裏切りや憎しみがあったりして、読み応えは充分(^v^)
 新しい先生のルーピンのおかげで、ハリーはどんどん魔法使いとしても成長していくし、ロンとハーマイオニーとの友情もますます強まって、人間としての強さも身につけます。
 どんどん大人になっていくハリーを見てると、こっちまで元気になるなぁ〜♪
 しかし、スネイプとマルフォイは相変わらず性格悪いけど、なんか憎めないのよねぇ、この二人(^_^;)
 4巻が今から楽しみ♪♪

島田 荘司   「占星術殺人事件」     講談社文庫   

 昭和11年に起こった猟奇殺人。 6人の若い女性がバラバラ死体となって発見されたが、それより1ヶ月前、占星術に従い6人の処女から肉体の一部を切り取り、完璧な女性「アゾート」を制作するという遺書が書かれていた。 それ以来推理ブームが巻き起こったが、未だに犯人も「アゾート」見つからないまま40年が過ぎ、御手洗潔がこの事件に挑む。

 ”島田荘司”や”御手洗潔”という名前はだいぶん前に友達から聞いて知ってたけど、その頃はミステリーに興味がなくて、そのまま読まずにこれまできてしまった(^_^;)
 今回、思い立って読んでみたんだけど、面白かったぁ〜♪
 あの、何とも性格の悪そうな理屈っぽい”御手洗潔”。めっちゃ好みです(^^ゞ
 シャーロック・ホームズってあんまり知らないから、彼の独断のイメージで「へ〜、そんな人なんやぁ」と思ってしまった・・・(いいのか??)
 ところで、結構問題になってたみたいやけど、トリックが某少年マンガと一緒でビックリでした(゚o゚)
 ここまでパクってもいいのか?って感じ・・・
 でも、ドラマもアニメ見たくせに、結局御手洗が図解してくれるまで、はっきり理解することが出来なかった私σ(^◇^;)
 そして通勤電車で、まるまる一区間は本とにらめっこしてたという・・・情けないやねぇ。ははは・・・

黒川 博行   「疫病神」     新潮文庫   

 建設コンサルタントの二宮は、産廃業者から依頼され、水利組合長から水利権の承諾書を取る為に奔走するが、そこには金の亡者たちが群がり妨害される。 カネの匂いをかぎつけた極道の桑原は二宮の相棒(疫病神)になり、利権にからむ問題の真相に迫っていく。

 黒川氏の関西弁の会話のテンポの良さは、関西人の私にはも〜たまりません(^◇^)
 
読んでるんだけど、聞いてるみたいな感じで、そのまま傍で二宮と桑原がしゃべってるような気がしたです。
 話は、産廃事業に群がる企業やヤクザやゼネコンや・・・とにかく登場人物が多いし絡みまくってるので、どうも私の頭では整理が出来なかったりしてσ(^◇^;)
 でも、二宮がいつの間にか、巨大な組織の陰謀に巻きこまれて、本来の彼からは考えられないハードボイルドの世界に突入していくのはワクワクしました。
 裏切ったり裏切られたりしながら、お互いを「疫病神」だと思ってる二宮と桑原。
 なんだかんだ言いながら、それでも二人の間に流れるちょっと不思議な友情が、なんだかとっても良いです♪♪

乙一   「死にぞこないの青」     幻冬社文庫   

 4年生のマサオのクラスに新任の先生がやってきた。 気さくでサッカーが好きな先生はクラスの人気者になりマサオも大好きになったが、飼育係を決めるときにマサオが嘘をついたと言う事で嫌われてしまう。 そしてそれから、先生は何をしても「マサオが悪い」というルールを作り、クラスのみんなはマサオをいじめだす。

 傷だらけで真っ青の顔、 片耳と髪の毛がなく、片目は塞がれ口には靴紐が通されて、拘束服を着ている「アオ」。
 もう、想像するだけで恐いです・・・(T_T)
 でもイジメにあってる子供(大人も)、もしかしたら「アオ」が傍でじっと見ているのかもしれないなぁ。
 私もまぁ、子供の頃にちょっとこれに近いイジメにあった事があって、それ以来「先生」と呼ばれる人種にはどうしても抵抗があるんだけど、やっぱり先生っていうのは子供の未来にまで影響する仕事なんだっていうことを考えてほしいと、最近の教師の事件を見ると思います。
 胃が痛くなるような話だけど、ラストはその分暖かい気持ちになれました。
 マサオの前に、もう二度と「アオ」が現れない事を祈って・・・

乃南 アサ   「花盗人」     新潮文庫   

 デビュー当時から、直木賞受賞第1作までの、恐くて意外な結末が待っている短編集。

 10編のとっても恐くて、でも面白い短編が詰ってます。
 乃南氏の短編は、ほんとのに最後の”どんでん返し”が楽しみで、「やっぱりか」とニヤリとする時もあれば、「やられたぁ」と思わされる時もあります。
 とにかく、1篇がほんとに短いのであっという間に読めるんだけど、どれもハズレがありません!!
 東京に行った義理の弟の為に、毎日お弁当を宅急便で送り続ける義姉の話「愛情弁当」が、私のおすすめ♪