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今夜の番組チェック

2001年 3月

椹野道流

無明の闇

山本文緒

ブラック・ティー

椹野道流

童子切奇談

山本文緒

きらきら星をあげよう

恩田陸 ライオンハート
山本文緒 きっと君は泣く
響野夏菜 人は影のみた夢

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椹野 道流  「無明の闇」    講談社ノベルズ

 監察医のミチルは、子供の頃に目の前で友達の引き逃げ事故を目撃し、その犯人の事をショックのあまり証言出来なかった事がトラウマになっている。 そんなミチルの前に現れる、事故で死んでしまった少女。 彼女はミチルに何を伝えたいのか?何をさせたいのか?

 はっきり言って、”ホラー”でした。 怖かったですぅ(T_T)
 殺された少女の霊が出てくるんやけど、ぼんやり見えるのも怖いけど、はっきり見えるのももっと怖い・・・おまけに一緒にタクシーなんか乗ったりしたら、伊月くんじゃないけども〜卒倒しちゃうよぉ( ̄◇ ̄;)
 でも、ミチルさんの過去にこんな悲しい出来事があったなんて・・・どんなに明るくみえても、どんなにしっかりしてるように見えても、実は脆くて心の中に深い闇を持ってる。でも、それは彼女に限ったことじゃないのかもなぁ。
 前作よりもシリアス感があったけど、やっぱりホッとさせてくれるのは伊月くんと筧くん♪
 特に筧くんの関西弁は、めっちゃかわいいから好き(^v^) 
 私の住んでるあたりじゃ、もっと下品やからねぇ・・・(ーー;)

山本 文緒  「ブラック・ティー」    角川文庫

 ほんのちょっとした、誰でもしてしまいそうな罪。 でもそんな罪が時には自分を傷つけたり、他人を傷つけたり。 そんな10話の物語。

 ささいな嘘や言い訳、誰も気付いてないけどやってしまった軽犯罪、私もこれまでの人生でいろいろおかしてしまった罪で、自分を傷つけたり他人を傷つけたりしてるなぁ・・・なぁんて事をちょっと苦く思い出したりして(^^ゞ
 特に「ニワトリ」っていう話は、結構身につまされたなぁ。 
 約束を破ったり借りたものを忘れたりして、実は知らないうちに周りの信頼を失ってる主人公。 
 実は私も物忘れが激しくて、しょっちゅうみんなに呆れられてるし・・・
 でも愛すべき優しい友人たちのおかげで許されてるんよねぇ〜 感謝感謝(^v^)

椹野 道流   「童子切奇談」    講談社X文庫

 ひな祭りを楽しんでいる森と敏生がTVのニュースで見たものは、京都に現れた謎の平安装束の男。 龍村にそっくりなその男とは、敏生と森が土蜘蛛を追って平安時代に飛ばされた時に出会った検非違使の”元祐”だった。 

 久々に登場の元祐さま♪
 龍村センセ大好きな私としては、彼のキャラももちろん大好き(^v^)
 こっちの世界の人が過去に行くより、なんの予備知識もない過去の人が未来に来るほうが絶対大変なはずなのに、パニックに陥った後は落ち着いて、検非違使としての誇りと正しさ取り戻すなんて、さすが元祐さん♪
 龍元ブラザーズとして、もっと現代で活躍してほしかったけど、紅葉ちゃんが待ってるやろうから帰しちゃる。でも、寂しい・・・ 
 なのになのに、敏生のヤロー!実は誕生日に森といたいからって、早く帰らしたかったんやとぉ(怒)
 あんなに世話になっておきながら〜ガルルルル!

山本 文緒  「きらきら星をあげよう」    集英社文庫

 静岡から親の都合で東京に転校してきた吉田日和。 クラスの琢磨とミチコと奈加里というちょっと変わった奴らと、いつの間にか友達になったと思ったら、母親が家出。 父親も母を捜しに行ってしまうという、日和の悲しくも面白い生活が始まる。

 前にコバルト文庫で出版された作品らしい。(今のコバルトとは、だいぶん違ってるなぁ・・・)
 でも、なんか久々にのどか〜な気分になれた。
 フラッパー娘にモヒカン男、ゲイバーで働いてる金持ちボンボン。 
 一昔前のマンガの世界だけど、こういう青春に憧れたこともあったなぁ(^_^;)
 琢磨が好きな奈加里、奈加里が好きなミチコ、そういう片思いの関係はちょっと切ないものもあったりして、結構好きな話でした(^v^)

恩田 陸   「ライオンハート」     新潮社

 時を越えて何度も出会い、そしてほんの少しの時間を歓喜の中で過ごすだけで別れる運命を背負った、エドワードとエリザベス。 運命の輪の中に囚われた彼らの哀しく切ない愛の物語。

 とってもロマンチックなストーリーで、なんか里中満智子の「海のオーロラ」を思い出しました。
 5編の物語から成ってるんだけど、私は「春」っていう話が一番好き♪
 これは、晩年の画家のミレーが、ある日エドワードという怪我をした兵士に出会って、彼が何度も出会っているという女神を一緒に待つという話で、とにかく情景が悲しい程美しいです。
 二重の虹の下、白いドレスのエリザベスが駆けてくる風景、それはまさしくミレーの「春」そのものです。(ま、それを題材にしてるんだけど(^^ゞ)
 たとえ、その後に悲しい別れが待っていようと、ただあなたに会いたい。何度も何度もあなたに会いたい・・・
 それはきっと”魂の喜び”というものなんだろうな。
 でも、エリザベスの正体はちょっと知りたくなかったというか・・・あんまり現実的にしてほしくなかったかなぁ(^_^;)

山本 文緒  「きっと君は泣く」    角川文庫

 23歳の椿は、美人のコンパニオン。 何も怖いものもなく、友達なんかなくても平気で生きてきたけど、不倫相手と別れ、敬愛していた祖母がぼけ、父の会社は倒産し、悔しいけど美人でも泣きをみることに気付いた・・・

 山本文緒という人は、ほんとに女のわがままや嫉妬深さを、目の前につきつけてくる。 でも、その反面、やっぱり女は可愛くって、優しい生き物なんだって事もちゃんと分かってて、だから読んでて清々しいんだろうなぁ〜(^v^)
 この本の主人公の椿も、美人を鼻にかけて自信満々なんだけど、23歳という歳ですでに花の盛りが終わりに近づいてるという不安もあったりして、強気な外見だけじゃ分からない弱いところも持ってたりする。
 おまけに祖母がボケて世話をしなくちゃいけないし、昔から付き合ってる男にエイズだし、結局頼りになるのは自分自身。
 「歩き続ければ、いつか暖かい所にたどりつけるのだろうか」
 きっと涙なんか見せずに歩き続ける、そんな彼女が辿る道を応援したいな(^▽^)V 

響野 夏菜   「人は影のみた夢」     コバルト文庫

 高木羽月は、誰にも言えない秘密”いつも身にまとう香り”と”銀色に変わる右手”があった。 兄の塔埜は母の命令で、いつも羽月に付き従ってはいたが、彼女を憎しみを込めた目でいつも見ていた。 しかし、ある日”香り”をまとう青年に出会い、彼女は自分の運命を知ることになる。

 「東京S黄尾探偵団」を書いてる人とは思えない程、シリアスでした。
 香りをまとうという一族のお姫様だったという羽月。 
 突然そんな事言われても納得出来ないと思うんやけど、まぁ〜飲み込みが早い早い(^^ゞ
 私だったら、絶対頭がとっちらかったまま、あっという間に殺されてるだろうなぁ・・・(笑)
 それにしても血も繋がってない妹の為に、病気でもないのに留年して、ただそばにいるのが使命だなんて、塔埜が屈折しても仕方ないわ。
 羽月から解放された彼が、どんな風に彼女と関わっていくのか、ちょっと怖いけど楽しみ♪