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今夜の番組チェック

2001年 6月

恩田陸

ネバーランド

皆川博子

死の泉

とみなが貴和

EDGE 2

2001年5月へ        2001年7月へ  

恩田 陸   「ネバーランド」     集英社

 田舎の伝統ある男子校の寮「松籟館」。 冬休みの一週間を共に過ごす事になった、美国・光浩・寛司、そして統。 それぞれの誰も知らなかったトラウマが、この短い共同生活で少しづつ明らかになっていく。 

 「トーマの心臓」や「ポーの一族」の”クックロビン”なんかを彷彿とさせる内容で、私はめちゃめちゃ好きです〜♪♪
 みんなそれぞれトラウマを抱えてて、冷めた目でどこか他人と距離を作ってた4人が初めて自分の気持ちを吐き出した時、言った方にも聞いた方にも新しい心の絆が生まれてくる。
 どんなに辛い過去も、どんなに辛い現実も、松籟館の中で浄化されて、彼らは新しい明日へと歩いていける。
 「青春ミステリ」って書いてあるけど、少年たちの心の成長を追った「青春小説」って感じです♪
 でも、作者もあとがきで書いてるけど、現実の男子校でこんな事はありえんのやろなぁ・・・
 ま、夢見る少女たちは、いつまでも美しい少年達が好きなものなのです(笑)

皆川 博子   「死の泉」     早川書房

 第2次世界大戦のドイツでマルガレーテは私生児を身ごもり、ナチの施設「レーベンスボルン」で出産する。 医師クラウスに求婚された彼女は、美しい声を持つポーランドの孤児2人と共に暮らす。 不老不死、カストラート、双頭の少女・・・狂気の幕が開く。

 妖しくて残酷で、でもとても美しい小説でした。
 
ドイツの「レーベンスボルン」を前にTVでやってて、ほんとに金髪で青い目の子供だけの、みんな同じような顔したモノクロ写真を沢山見た事があります。
 でも物語は人種差別には留まらす、不老不死を作る為の実験を双子の少女でしたり、美しい声を永遠に残す為に執念を燃やしたりと、クラウス医師の果てしない狂気で進んで行きます。
 彼の周りにいる者は人生を狂わされていくんだけど、クラウスの目には残酷な美しか見えない。
 最後の最後で「え?」っていうオチがついてるけど、果たしていいのか悪いのか??って感じでしたが・・・σ(^◇^;)
 分厚くて、カタカナの名前ばっかり出てくるけど、ほんとに戦時下のドイツの世界が周りにあるように感じました。 

とみなが美和   「EDGE 2 〜三月の誘拐者〜」     講談社X文庫ホワイトハート

 耐えがたい程「死」に憧れる男。 無理解な大人達に憤ってる7歳の少女。 彼らが出会い、共に川の果てに夢見たものとは・・・ 東京で起こった「幼女誘拐」にかりだされた大滝練摩。 天才プロファイラーの第2の事件。

 今回の宗一郎くんは、ちょっと成長して10歳。 まだまだ子供だけど我慢する事も覚えたりして、練摩の良きパートナーになりつつあるみたい(^▽^)V
 練摩の過去が今回明らかになったけど、あまりにも過酷っす。 あんなトラウマ抱えて、普通なら絶対まともに生きていけないって(泣)
 崖っぷちから転げ落ちそうになりながらも、必死で踏みとどまってる彼女がほんとに愛しいです。
 まだ秘密があるみたいだけど、すべてを明らかにして彼女が許される日がくるのを願うばかり・・・
 ただ、今回は「ロードムービー風」って事で、隅田川や神田川周辺が延々と出てくるんやけど、全く分からない場所なんでちょっと退屈だったかなぁ〜