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2001年 9月

宮部みゆき

R.P.G

高里椎奈

黄色い目をした猫の幸せ

北森鴻

狂乱廿四孝

宮部みゆき

ぼんくら

J.K.ローリング

ハリー・ポッターと賢者の石

2001年8月へ        2001年10月

宮部 みゆき   「R.P.G」     集英社文庫  

 インターネットで擬似家族を作っていた4人。 その中「お父さん」が何者かに殺され、その3日前に殺された女性と遺留品が共通していることから、2つの事件は合同捜査になる。 しかし捜査は遅々として進まず、「お父さん」の本当の娘が取調室のマジックミラーで見守る中、擬似家族が集められる。 

 ほとんど取調室の中だけで話が進んでいくので、息詰まるような緊張感があります。
 少しづつ明らかになる「ネット家族」の関係。どこか病んでる現代を感じました・・・
 家では良い夫でも良い父でもない男が、ネット上の家族の中で良い夫で良い父を演じてる。 
 こういうのってネットの世界じゃ、きっとよくある事なんだろうなぁ・・・
 でも、邪魔くさいし、自分の思うようにはいかないからこそ現実なんであって、そこから逃げる事を許せない潔癖さがこの事件の引き起こしてしまった。
 「家族の絆とは、癒しなのか?呪縛なのか?」(背表紙より) ほんとに考えさせられます。 
 最後に西条四十の詩が出てくるんだけど、子供の頃からなんか覚えてて、やっと誰の詩か分かってうれしかった〜♪

高里 椎奈   「黄色い目をした猫の幸せ」     講談社ノベルズ         

 良太という少年が頼みにきたのは、ある少年を「妖怪」に食べさせて欲しいという事。 返事をする間もなく帰ってしまったものの、その少年は無残なバラバラ死体となって発見される。 何故少年は殺されたのか? そして良太との関係は?? 深山木薬店の3人の調査が始まる。

 薬屋探偵第2弾。
 今回はリベザルの「悩み相談」って感じで、自分に”名前”がない事に悩み、友達との関係に悩み、秋に分かってもらえない事に悩み・・・
 ずっと悩んで、そして少しづつ大人になってく「リベザル成長期」ってとこか?(いや、でも結構歳食ってるはずなんやけど(笑))
 秋の過去もちょこっと出てきたりして、涙腺弱弱の私はしっかりジワワンとしてしまいました(T_T)
 いやはや、それにしてもバラバラ死体がなんとも残酷で、そこまで無残に切り刻まんでも・・・( ̄◇ ̄;)
 でも、ただ一人の人を愛する為だけにここまで残酷になれるなんて、ものすごいエゴイストなんだけど少し哀しい人間のような気もした・・・ 
 ま、私にはそこまで大切なモノがないから、犯人の気持ちは絶対理解できないけどね。

北森 鴻   「狂乱廿四孝」     角川文庫

 明治3年、脱疽の為両足を切り落とした名女形「澤村田之介」。 しかし彼の復帰で沸く中、主治医が殺され、河鍋狂斎が描いた幽霊画を見た尾上菊五郎が襲撃され、そしてまた新たな殺人が・・・幽霊画に隠された意味とは。そして歌舞伎界を揺るがす真実とは。

 時代ミステリとして、すごい面白かった♪♪
 明治の歌舞伎界って事で、あんまり親しみのある時代でもないし世界でもないんだけど、じゅうぶん楽しめます(^v^)
 澤村田之介って、何故かどこで読んだのか分からないまま、両手足を切ってまで舞台に立った名女形って事だけ知ってたんだなぁ・・・
 その彼が両足を切り落として、”からくり”を使って舞台に復帰する。
 しかし、その裏には複雑に絡み合った人間模様があって、幽霊画や陰間茶屋まで絡んできたりして。
 関係ないけど、昔の歌舞伎役者って演技の為に”茶屋勤め”をしてたらしい・・・それって、すごいプロ根性やなぁ・・・(^_^;)

宮部 みゆき   「ぼんくら」     講談社  

 江戸深川の鉄瓶長屋。 そこで店子の殺人事件が起こり、被害者家族と差配人が長屋から消える。 そして新しく若い差配人の佐吉が来るが、次々と店子は消えていく。 何故店子は消えていくのか? 裏で糸を引いているのは誰なのか? 怠け者の同心、井筒平四郎と、美少年の弓之介がその謎の挑む。

 宮部氏の”江戸もの”って読んだ事なかったんだけど、すご〜く面白くて、分厚い本なのにすぐに読めました(^◇^)
 最初は人情物のような感じで、長屋に住む店子が抱える諸々の話なんだけど、だんだん店子が何故か次々消えていくというミステリーになっていく。
 関係ないと思われていた糸がどんどん繋がっていって、1本の糸になっていくのが、ほんとにドキドキします。
 でも、長屋の煮売屋お徳と元女郎のおくめの、憎しみのような友情のような女同士の関係にはホロリとさせられ、子供の嫌いな平四郎が、奥さんが養子にしたい甥っ子弓之介と、事件の解決に力を合わせる姿がなんとも微笑ましい(⌒▽⌒)
 そして、人間テレコのおでこ!も〜彼は最高!(≧∇≦) 頭の中に他人が語った事をすべて記憶するなんて凄すぎです!

 J.K.ローリング   「ハリー・ポッターと賢者の石」     静山社

 ハリー・ポッターは、闇の魔法使い「ヴォルデモート」に魔法使いだった両親を殺され、普通の人間「マグル」であるおじさん夫婦に引き取られた。 しかし魔法を信じない彼らはハリーを虐げ、従弟は彼を殴るのが日課。 いつまでもこんな日々が続くと思っていた11歳の誕生日に、なんとハリーの元に魔法学校「ホグワーツ」からの入学届けが届く。 キングスクロス駅9と4/3番線から出る電車に乗って、ハリーは冒険と戦いの世界へと旅立つ。

 最初はちょっと”ふりがな”が全部ふってあるのが読みづらいし、なんかちょっと私には合わないかなぁって思ってたんやけど、大違い!!!
 半分過ぎるあたりにはも〜、はまりまくってました(^^ゞ
 とにかく、魔法学校ホグワーツの世界がすっごく楽しい♪♪
 いろんなとこに抜け道があるドアや、寝たりウィンクしたりする写真、普通にいる幽霊たち、魔法の杖や魔法の薬。
 そして、登場人物がほんとにイキイキしてて魅力的です。 私はハリーの友達で、頭のいい女の子ハーマイオニーが好き♪
 でも、楽しい出来事ばっかりじゃなく、シリアスな世界もあって、「ヴォルデモート」は「名前を呼んではいけないあの人」という事で、みんなの心に恐怖をいつも与えているし、ハリーも命を賭けるくらいの戦いに挑まなければならなかったりするし・・・
 まだ、7部作の1作目。 これから一体どんな出来事が待ってるのか、ほんとに楽しみです(^▽^)V 

 

 


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