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2002年 1月

香織

冷静と情熱のあいだ Rosso

辻仁成

冷静と情熱のあいだ Blu

森博嗣

女王の百年密室

貴志祐介

クリムゾンの迷宮

東野圭吾

白夜行

 2001年12月へ      2002年2月       

 香織   「冷静と情熱のあいだ Rosso」     角川文庫 
辻 仁成   「冷静と情熱のあいだ Blu」     角川文庫  

 10年に渡る2人の恋の軌跡を”あおい”と”順正”の視点で別々に書いた作品。
 イタリアのミラノで優しい恋人マーヴと暮らす”あおい”は静かで満ち足りた日々を送っていた。 でも、彼女の心には10年前に失ってしまった恋人”順正”の姿があり続け、心の時間は止まったままだった。( Rosso)
 イタリアのフィレンツェで修復師として働く順正は、やりがいのある仕事を持ち、奔放でかわいい恋人芽実と暮らしていた。 でも、10年前に別れてしまった大切な人”あおい”の事をどうしても忘れられずにいた。(Blu)
 10年後の”あおい”の30歳の誕生日に、フィレンツェのドゥオモの屋上で待ち合わせる。 10年前に交わした約束を相手は覚えているだろうか・・・ ”あおい”と”順正”の10年の想いは相手に届くだろうか・・・

 もともと、恋愛物が苦手な私。 やっぱりちょっとイライラしたりして(^_^;)
 10年間相手の事が忘れられずに、ず〜っと自分の中にポッカリ穴が開いてるような2人。
 どれだけ他の人を愛そうとしても、心の中の芯の部分に10年前の恋人がいて今の恋人を愛しきることが出来ない・・・
 結局、相手を傷つけて去って行くことしかできないなんて、なんか腹立つのよねぇ( ̄^ ̄)
 まぁ、誰かを傷つけても求めずにはいられないのが恋やと言われれば、ちょっと(経験不足の為)言い返せないけど、「それやったら、新しい恋人なんか作るなぁ!」と思ってしまうわ(笑)
 話はさることながら、イタリアには旅行に行ったことがあって、見た所が出てくるとなんかうれしかった(^v^)
 ミラノのドゥオモの前の広場に、凶悪そうな鳩の大群がいたのを思い出すなぁ・・・(遠い目)

森 博嗣   「女王の百年密室」     幻冬社  

 西暦2113年、ミチルが飛行機の故障で不時着し辿りついた村は、世界から隔絶され善良で従順な人だけが住む女王のいる理想郷だった。しかし、女王の息子が殺されてしまう。犯人は誰か?みんなの恐れる”神”とはなんなのか?

 SFのようなミステリーのような、でもすごく面白かった♪♪
 最初は何が何だかよく分からなかったけど、 密室殺人が起こり、ミチルの過去の事件とミチルの謎、いろんな要素で最後までグイグイ引っ張られました。
 素直で従順な人々しかいない世界。でも、本当はそれは作られた世界で、でも中にいる人達はだれもその事を疑わない・・・
 だからこそ、この殺人事件は完成するんだけど、そんな閉鎖された天国という名の檻を勝手に作って、勝手に壊そうとする”神”。
 やっぱり人間は”神”になってはいけないんだろなぁ・・・(ーー;)

貴志 祐介   「クリムゾンの迷宮」     角川ホラー文庫  

 藤木芳彦が目覚めると、そこは視界一面の深紅色の奇岩の連なり。一体ここはどこなのか?傍らには携帯用ゲーム機が「火星の迷宮へようこそ」というメッセージを映し出している。そしてそれは命がけのゲームの始まりだった。

 ゲームみたいに次から次へといろんな危機に直面して、すごく面白かった(^v^)
 だいたい最初からして、いきなり訳分からん世界で目が覚めるなんて、も〜先が気になって気になって一気に読むしかないって感じ。
 最初はSFっぽい感じなんだけど、後半はホラー・・・これがまた怖い〜〜{{(>−<)}}
 だってだって、変な薬飲んだせいで異常な飢餓感が与えられてしまって、ついについにキャーーーー!!!
 これ以上は言えましぇ〜ん(泣)

東野 圭吾   「白夜行」     集英社  

 1973年大阪。廃墟ビルで質屋の主人が殺された。この事件の被害者の息子”亮司”、質屋の客の娘”雪穂”。時がたつにつれ、”雪穂”の周りには彼女に都合のいい不幸が訪れる。そしてその後ろには”亮司”の影が・・・迷宮入りしたこの事件を追う刑事が、19年後に見出した真相とは?

 ものすごい複線が張り巡らされてて、次から次へと起こる事件がからみついていく。
 も〜、ハラハラドキドキして読むのをやめる事が出来ませんでした(^_^;)
 全然”雪穂”と”亮司”が一緒にいる所も話してる所も出てこないのに、”エビ”と”ハゼ”みたいに絶対離れて生きてないってのが分かる。
 二人の感情みたいなものも全く書いてないのに、手に取るように分かる。
 読んでる時は別に不思議に思わなかったけど、読み終わって思い返すと無かったシーンまで思い出せそうなくらい2人の事を知ってる気分になってる自分がいたりして(^^ゞ
 でも、ほんとにすごい作品なんだけど、あんまり好きな話じゃないなぁ・・・ 
 やっぱり何の罪もない人間達を騙したり利用したりする彼らを、冷酷な人間にしか思えなくて。
 子供の頃のトラウマとか、まぁそんな簡単な問題だけじゃないんだろうけど、「そこまでする必要ってあるの?」って感じるとこもあって、ちょっと読後感が重かった・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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