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今夜の番組チェック

2002年 12月

森博嗣

朽ちる散る落ちる

森博嗣

赤緑黒白

椹野道流

隻手の声

折原一

倒錯の死角

椹野道流

楽園奇談

恩田陸

上と外1〜6

北森鴻

闇色のソプラノ

2002年10月へ    2003年1月へ 

森 博嗣   「朽ちる散る落ちる」     講談社ノベルズ

 土井超音波研究所の地下の完全な密室で奇妙な死体が発見され、紅子や保呂草ら阿漕荘の面々が再び研究所に集まる。 この死体は他殺なのか自殺なのか? そして、地球に帰還した有人衛星の乗組員全員が殺されていた事件との接点とは? 

 「六人の超音波科学者」の続編ともいうべき本作。 またあのややこしい形の研究所が出てくるのかと思いきや、今回は地下ということでまぁ理解できる範囲でしたσ(^◇^;)
 それにしても、あの死体の作り方(?)は凄い!!
 あの地下室の作りからして、きっと何かの仕掛けがあるんやろうとは思ってたけど、あそこまで大掛かりな装置を作るなんて・・・天才ってやっぱり分からんね。
 しかし、衛星の中で乗組員が殺されてた事件って、あまりのあっけなさに「へ?」って感じだったんですけど・・・( ̄◇ ̄;)

森 博嗣   「赤緑黒白」     講談社ノベルズ

 深夜、マンションの駐車場で真っ赤に塗装されて殺されていた死体。 そして数日後、被害者の恋人に事件の調査を依頼される保呂草。 そしてその恋人が第2の被害者になり、今度は緑に塗装されていた。 この連続殺人の意図は一体なんなのか? 

 Vシリーズ、ついに完結♪♪
 保呂草さんはこれでお別れなのかしらん?う〜寂しい・・・今度は殺人とか関係ないルパンみたいな話で読みたいなぁ(^^ゞ
 最終話はちょっとサイコっぽい話で、ちょっと理解に苦しむ所があったけど、「あってはならないことは、あるはずがないことではない」っていう保呂草さんの言葉には、なんとなくうなずけたかな。
 私の理解を超えた動機っていうものは、やっぱりどこかに存在してるんだろう・・・
 それにしても、あのラストは理解出来なかったなぁ(^_^;)
 いろいろみんなのネタバレを見て、やっとこさ分かったって感じ。。。一周ぐるっと回って、最初の地点に戻ってたとは、う〜んやっぱり凄い作家だぁ(;゜0゜)

椹野 道流   「隻手の声 鬼籍通覧」     講談社ノベルズ

 伊月は友人の筧に勧められてやりだしたパソコンゲームの「AW」の中でブルーズに出会う。 彼女は保健室で授業を受けてる小学生だと言い、半信半疑ながらも伊月は彼女の事が気にかかるようになる。 そして、兵庫県監察医の龍村の元で修行をするようになった伊月は、赤ん坊の遺体の首にかすかな色むらを見つけ、その原因を追求しようとする・・・

 今回はホラーでもミステリでもなく、本当に人間味のある話で私は好きです♪
 「隻手の声」というのは、両手で鳴らす音は誰にでも聞こえるけど、片手で鳴らす音を心の耳で聞くって事らしい。
 伊月が「隻手の声」を聞こうと、子供たちの目線にまで降りていって寄りそった時、傷ついた子供たちは差し出した片手を伊月の手と「パン」って打ち鳴らしたのかもしれない。
 どんどん大人のかっこいい男に成長してる伊月くん、あと1冊で終わってしまうなんて哀しいっす・・・(T_T)
 そして、今回は龍村さんが出ずっぱりの活躍で、「奇談」とはまた違うシブイ彼がまた素敵♪♪

折原 一   「倒錯の死角 201号室の女」     創元推理文庫

 旅行会社に入社して、アパートの201号室に越してきた清水真弓。 大沢芳男はアルコール中毒を治して自宅に戻ってきたものの、屋根裏部屋から彼女の部屋を覗き見する悪癖に浸る。 覗く者と覗かれる者との緊迫感溢れるストーリーは、芳男の入院仲間や真弓の不倫相手も絡めて、二転三転していく・・・

 いやぁ、最後の最後までトリックが分かりませんでしたぁ〜σ(^◇^;)
 この作品は、とにかくどんどん視点が変わってくから、すごいスピード感があって面白いです♪
 でもいい気になって読み進んでると、いつの間にか作者の掌中にハマってしまって、最後になってから「え?何?何なの??」みたいな感じで、完璧に騙されてました。
 叙述トリック恐るべし・・・

椹野 道流   「楽園奇談」     講談社X文庫ホワイトハート

 森が高校生の時、修学旅行先で浄化をしたテーマパークでまた幽霊騒ぎが起り、そろそろまた大掛かりな浄化をして欲しいとの依頼が舞い込んだ。 森と敏生と河合、そして龍村は東京タイムスリップパークに行き浄化作業を行うが、そこには森の父親もいて・・・

 これと言って事件という事件も起らなかったけど、森と小一郎の出会いの話は面白かった〜♪
 森も若い頃は突っ張っててかわいかったのね、ぷぷ(^u^)
 にしても小一郎があんな”きもわるい”物やったなんて・・・よくぞここまで成長したなぁO(^−^)O
 最近はおしゃれもしちゃって、ますますかっこよくなってきてるもん♪♪
 しかし、森の父親が今回もちょこちょこ登場してくるんやけど、一体彼は何者なの??一体何がしたいの?? いい加減に本性を現してほしいわ( ̄◇ ̄;)

恩田 陸   「上と外 1〜6」     幻冬社文庫

 楢崎練は年に一度離婚した両親と妹の千華子と過ごす為、今回は中央アメリカで遺跡調査をしている父の元に行った。 母の再婚話で家族の関係がギクシャクし、気持ちがすれ違っていく中、目的地である遺跡に向かうヘリコプターが突然乗っ取られる。 練と千華子はヘリから振り落とされジャングルの中へ・・・ 彼らの過酷な冒険が始まる。

 隔月に1冊ずつ発売するという、キングの「グリーンマイル」みたいな発売の仕方だったんだけど、まとめて買って読みました(^_^;)
 いやはや、壮大なスケールの話です。 
 密林の中にある謎の地下遺跡はそりゃぁもうぶったまげる程でかいし、そこで行われる”成人式”なるものは命がけだし、水も食料もちょっとしか持ってない、虫はいっぱい出てくる、そんな中で中学生と小学生の二人の兄妹が知恵を出し合って危機を乗り切ってくなんて、ハラハラドキドキしました〜(;゜0゜)
 おまけに火山は噴火するし、一体連と千華子はどうなってしまうのぉ??って感じで、ほんとに一気に読めてしまいました♪♪
 親子の愛や兄妹の愛、それに友情とかも絡んで読み応えがあります。
 でも、いろいろ怪しい言葉(「王の楔」「成人式」とか何とか)の意味がイマイチ分からないまま終わってしまったような・・・

北森 鴻   「闇色のソプラノ」     文春文庫

 大学の卒業論文を書くために、樹来たか子という若くして夭折した女流詩人を調べることに決めた真夜子。彼女とたか子の死に癒される末期がんの患者、たか子の住んでいた市の研究者。彼らがたか子を調べていくうちに次々と起こる不可解な事件。たか子の死には何か秘密があるのか?

 たか子を調べていくうちに次から次へと謎が出てきて、それが最初はそこらじゅうに点在するから、これが一体どう繋がっていくのか私のつるつるの脳みそじゃ全然想像すら出来なかったっすσ(^◇^;)
 もうほんとに最後でそれらが一点に集まってくるとこは圧巻でした。
 そして、最後の最後にもう一つ思いがけない結末があって、この何層にも重なった事件の真実にめまいがするくらい。。。
 ただ、一つ一つの謎に真夜子が取り組むんだけど、あっちへ行ったりこっちへ来たりで、その辺がちょっとまだるっこしくなったかな。
 推理力のない私は、あんまり伏線張られても全然分からんからねぇ( ̄◇ ̄;)